校長あいさつ

栄光学園 学校長 望月 伸一郎

栄光学園は、1947年の開校以来、カトリックの修道会であるイエズス会を運営母体とし、その教育理念を実現する中高一貫校として、数多くの生徒たちに全人教育をおこなってまいりました。イエズス会教育では、生徒たちは、学業を中心とする学校生活の様々な分野において優れた成果をあげること、すなわち卓越性が求められます。

ただし、イエズス会教育において強調される卓越性とは、他者と比較したり、絶対的基準に照らして進歩の度合いを測ったりという意味ではありません。一人ひとりの生徒がそれぞれの成長段階に応じて、学校生活や日常生活を通じて体験したことを内省しつつ、自ら課題を見いだし新たな成長にむけて踏み出していくこと、それによって自己の可能性を最大限に伸ばすことにあります。

すべての生徒は、自ら成長しようとしています。栄光学園は、様々な体験や対話の機会を与えることによって、そうした成長を支援するものでありたいと考えています。

さらにイエズス会教育では、自らの能力を他者のために用いること、他者とともに働くことができる精神と心を育てることが大切にされています。栄光学園は、すべての生徒が自らの中にそうしたモティベーションを育てていくことをめざしています。

すべての生徒には、無限に成長する可能性が神様から与えられています。学園生活の6年間には、楽しいことや辛いこともいろいろとあるとは思いますが、こうした学園の考え方を大切にして焦らずに着実に歩んでいくことを通し、すべての生徒が立派に育っていくことを、心より願っております。

校長 望月 伸一郎